夏が終わった。

25の夏。
今年はほんと何なんだろう。
この夏の帰省は、何だかいろいろあり過ぎた。







大切な人を失ってしまったことに気づいてしまった。
後ろを振り向いてはダメだってことはわかってる。
あの頃に戻ろうとしたって、無理だってことくらいわかってる。
わたしが全部悪いってわかってる。
わたしから手離してしまったんだから、いまさらどうあがいたって仕方ない。
でも何なんだろう。この気持ち。胸が痛い。複雑。
すぐそこにいるのに、触りたいと思うのに、触れない。
もうこの人には触れてはいけないんだと思ったら、苦しく淋しくて仕方がなかった。

彼の結婚が正式に決まった時、わたしは「おめでとう」って言ってあげられるんだろうか。
自信がないよ。
幸せになってほしいとは思ってるんだよ、本当に。
でも、何でだろう。すごく淋しいんだ。
それってすごく勝手だよなぁ。




もっと早く、こうやって話せてたらよかったのかな。
そしたら何か変わってたかな。



なんて、そんなこと考えるのはもうやめよう。